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自転車事故・盗難など
自転車のリスクについて

自転車事故を招く気の緩み

子供から大人まで、免許の有無に関係なく気軽に乗れる自転車、一家に一台、いえ、一人一台、所有しているといっても過言ではないでしょう。
自転車は私たちの暮らしに密接に関わっていて、通勤、中学生や高校生の通学はもちろんママチャリでの買い物や子供の送り迎えなど日常生活の移動手段としてだけではなく、休日、ロードバイクでサイクリングをするなどストレス解消や体力づくりという目的で利用する方も多いです。
そんな誰もがカンタンに乗れる自転車ですが、その気軽さとは裏腹に事故のリスクと常に隣り合わせです。自転車事故は「単独事故/物損事故/人身事故」に大きく分けられます。
後者2 つは相手方がいる事故であり、過失の程度によって加害者・被害者どちらの立場にもなりえます。
しかしながら、自転車事故はなにかと軽視されがちです。実際には高額な賠償金を被害者に支払うよう裁判所が加害者に命じる判例も多数出ているのにです。

自転車事故の要因となる気の緩み

要因1

自転車事故は起きても
大したことがないという錯覚

自転車に乗っていると、転んだり歩行者や自転車と接触したりを、一度や二度、経験したことがあると思います。その際、お互い無傷であることが多いと思います。それが「自転車事故は起きても大したことがない」と私たちに錯覚をさせているのだと言えます。
しかし、自転車事故で自転車は破損したり修理を余儀なくされたり、腰痛、打撲、むちうち、骨折などのケガを負うことも決して珍しいことではありません。なかには重傷を負い病院に運ばれるケースや死亡事故だって起きているのです。

要因2自分にかぎって自転車事故を
起こすわけがないという過信

安全運転を心がけているから、歩道を走っているから、今まで事故に遭った経験がないから「自分にかぎって」と思っている方も多いことでしょう。
「自分は大丈夫…」そう信じたい気持ちは誰しもありますが、車と同様に、いえ、自動車を運転する以上に自転車に乗るときは大きなリスクを抱えることになるのです。
また、交通ルールを守れない人の存在を忘れてはなりません。

要因3

身近な存在であるが故の油断

自動車のように免許も無く、誰でも子供のころから親しんできた自転車。だからこそ、使用において「この程度は大丈夫」という意識が生まれやすい乗り物です。
音楽を聞くためにイヤホンを装着して外界の音を遮断してしまったり、スマートフォンを操作しながらの走行、滑りやすい雨の日に傘をさしながらの片手運転など。
「みんなやっている」「この程度は大丈夫」という油断が、大きな事故を招いてしまうかもしれません。

自転車に対して持つべき意識

自転車に乗る人は「軽車両の運転者」

ご存知の方も多いと思うのですが、自転車は道路交通法では「軽車両」と定められています。

(定義)

第二条
この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
(中略)
車両 自動車、原動機付自転車、軽車両及びトロリーバスをいう。
(中略)
十一
軽車両 自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)であつて、身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のものをいう。

道路交通法より抜粋

つまり、自転車に乗るということは道路交通法の適用を受けるということになります。自転車に乗った瞬間から軽車両の運転者として道路交通法を遵守する義務が生じるとともに違反すると罰せられる可能性が出てくるのです。
免許が必要無いとはいえ、きちんと罰則がありますので、自動車の運転と同じような意識を持つべきです。
例えば、自転車事故を起こして道路交通法で定められた義務を履行せずに逃げた場合は、当て逃げ、負傷者救護義務違反(ひき逃げ) の罪に問われる可能性があります。

保険加入率が自動車と比べて低い

ほとんどの人が保険に加入している自動車と比べ、自転車保険の加入率はまだまだ高くありません。
時には他人の危険運転に巻き込まれてしまうケースもあるかもしれませんが、その時にお互いが保険に入っていない場合、賠償金の支払いが滞ったり、支払いが受けられないという事態にも陥りかねません。
自転車事故はさきほどご説明した通り、自動車事故と違い「大したことがない」と思われがちですから、示談の交渉なども加害者や周囲の人からの理解が得られず、思ったように進まない場合も多いようです。

自分の損害を補償するだけでなく、
当事者となった場合の
責任を果たすためにも
自転車保険の加入をおすすめします。

2022年6月承認 A22-100837