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自転車事故・盗難など
自転車のリスクについて

自転車の盗難対策

毎年約30万件もの自転車の盗難事件が起こっているのをご存じでしょうか。
もしかすると、一般の人がこれほど日常的に犯罪に巻き込まれやすい事柄は他にないかもしれません。
また近頃はロードレーサーブームもあって、高価な車体やパーツを狙っての組織的な犯罪も横行していますし、電動アシスト付きの自転車の盗難も増えています。

自転車は駐輪場に置いたら盗難対策は
不要?

盗難の種類は2つあって、そのうちの1つは、酔っ払った勢いや出来心、いたずらの延長上で、無施錠の自転車や簡単に鍵が壊せるタイプの自転車を乗り逃げするというものです。
もうひとつは、窃盗のプロやプロ集団が単独や複数人で、自転車本体やパーツを転売目的で計画的に窃盗するというものです。
前述のタイプの盗難対策は必ず鍵をかける、道路に置きっぱなしにせず、駐輪場や駐車場に駐輪するといった常識的な方法である程度防ぐことができます。問題は後者の方の盗難対策で、ワイヤーチェーンをいくらかけようが、いとも簡単に切断し、トラックやボックスカーで簡単に車体ごと持ち去っていってしまいます。
たとえ駅の駐輪場にきちんと止めていようが、お構いなし。巧妙に顔を隠し、持ち主のふりをして自転車に近づき、カメラから死角を作って盗んでいきますので、こちらも、二重三重の盗難対策が必要です。
警視庁の発表によると、平成27年の自転車盗難の発生場所で最も多かったのは「住宅」の敷地内や駐車場での発生で全体の約4割を占めており、次いで、道路上、駐車場・駐輪場の順となっています。その内約4割がキーをつけたままの状態、つまり、鍵をかけてない状態で被害に遭っています。逆に言えば、約6割の自転車が、しかるべき場所で駐輪し、鍵やチェーンをかけて盗難対策をしていたにもかかわらず、盗まれているということなのです。
では、いったいどうしたら効果的な自転車の盗難対策ができるのでしょうか、盗難対策の基本から、最新防犯対策までを見ていきましょう。

自転車盗難対策の基本、鍵かけ、
ロックの技術を学ぶ

ロードレーサーの場合、早く走るために車体が軽く作られており、備え付けの鍵もないので、防犯対策は自転車本体にチェーンなどをかけることになります。そのチェーンも、フレーム、車輪同士を固定するだけでなく、「地球ロック」といって、自転車本体と地面に固定されている鉄柵や建造物や建物に固定することが必要となります。
ここまではロードレーサーに乗る方なら常識ですが、問題なのは、犯罪集団のロック外し技術が年々増加し、大胆になっていることです。細いワイヤー錠はワイヤーカッターでいとも簡単に切れるので、たとえ複数本していても盗難対策としては効力がありません。
チェーン錠でも細いものなら、ボトルクリッパーで切られてしまうので、なるべく太いものを選ぶ必要がありそうです。
多関節錠は盗難対策としてはかなり有効ですが、肉抜きされているものは、チェーン錠と同じく、ボトルクリッパーで切られてしまうので注意が必要です。
盗難対策に最強なのはU字錠ですが、形状が固定されているため、使いづらいのが難点です。
こうした各種の鍵の特性を知ったうえで、車輪、フレーム、サドルのすべてに盗難対策のロックがかかっている状態にすることが大切です。
通常の自転車の盗難対策は、自転車に据えつけてあるシリンダー式馬蹄錠が意外と有効です。ただし、その気になったら、シリンダー錠を自転車本体につけているボルトを外していく盗人たちもいるので、電動(アシスト付き)自転車や、高価な自転車に乗っている人は、ロードレーサーと同じ要領で地球ロックをかける必要があります。

電動自転車の盗難対策は
バッテリー持ち運びが無難な策

近年、台数が急増中の電動自転車の場合、なぜかバッテリーだけを盗まれることがやけに多いそうです。確かに、何年か使っていると、電動自転車のバッテリーだけが劣化していくということもありますので、バッテリーだけでも転売対象になるのかもしれません。
こちらの電動自転車のバッテリー盗難対策ですが、バッテリーに単独のロックがついているものが増えていますので、それらを活用すると同時に、一番効果的な防犯対策は、バッテリーを持ち歩くということです。
重いのであまり気乗りはしませんが、盗難されるよりはマシだと思ってチャレンジしてみる価値はありそうです。

盗難対策の最新アイテム「GPS」
(発信機)の威力やいかに?

ここまで、自転車の盗難対策の基本をお伝えしてきましたが、ここからは防犯対策上級者編。少しお金をかけてもいいという人の自転車防犯対策用グッズをご紹介します。
まずは自転車防犯防止用アラームです。本体に取り付けると、振動を感知して80デシベル近くの大音響で周囲の人の注意をひきつけ、防犯します。
誤用を防ぐために、センサーの段階が3段階まで変えられるものなど、様々なタイプのものが出ていますので、自分に合ったものを選んでみてください。
そして最近加わったのが、GPS(発信機)型の自転車盗難防止対策グッズです。自転車につけておくと、携帯を通じて場所を追うことができます。これは自転車専用というわけではなく、自動車に付けたり、なくしやすい鍵などにつけて活用するためのものでしたが、自転車の盗難対策としても大いに役立ってくれそうです。
ただし、ボタン電池大の発信機を貼り付けて使うため、犯人が気づいてはがしてしまえば一環の終わり、ともいえますが。
こうした様々な盗難対策をしても、盗まれることはあります。そうしたときの備えとして、自転車盗難保険に入ることをお勧めします。
備えあれば憂いなし。転ばぬ先の杖として、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

盗難対策と合わせて、
盗難保険に加入しておくことで
対策を万全にしましょう。

自転車購入後1カ月以内であれば、
自転車盗難プランにお申込みできます。

自転車の盗難に備える 自転車盗難保険